2017年2月20日月曜日

飲む点滴「甘酒」が人気

正月やひな祭りなど祭事の時に飲む印象のある甘酒がなぜか日本で人気で、いまや年間を通じて飲まれるようになってきている。

甘酒は、米飯と米こうじ、水を混ぜて保温し、米のでんぷんを糖化させて造る。

アルコールをほとんど含ます、甘いのが特徴だ。酒かすや砂糖を使う場合もある。

森永製菓が販売する「甘酒」の売り上げは、2010年との比較で15年が1.8倍、16年は2.8倍にまで伸びたという。

同社マーケティング本部は
「発酵食品の酒かすと米こうじが原料で、ビタミンやアミノ酸を多く含む健康的な飲料として見直された。生活に取り入れる人も増えたようだ。日本版飲むヨーグルトとも言われる」

「大学との共同研究で、継続的な飲用により、目の下のくまの改善につながったなどの結果も出ている」

と話している。

購買者の大半は女性で、中高年層から若年層へと広がり、行事だけでなく、日常的な飲み物になってきている。

従来品はわずかにアルコール分が含まれるが、この1月にアルコールゼロの「森永のやさしい米麹甘酒」を新発売している。

東京や札幌など全国6か所に店舗を持つパンケーキショップ「ペリーファンシー」で、
生地に甘酒を入れたパンケーキなどを提供、若者へのアピールに力を入れる。

一方、みそメーカーのマルコメは、
酒かすと砂糖を使わず、ノンアルコールにこだわった甘酒に力を入れている。

2014年に販売を始め、昨年はショウガや豆乳をブレンドした商品も開発し、今春にはアウトドアにも携帯できるゼリー状の商品も予定しているという。
 
大型雑貨店の東急ハンズ銀座店は2月14日までの予定で特集コーナーなども設けている。
 

発酵食の研究や普及を行う日本発酵文化協会は、

「甘酒は栄養価が高く、『飲む点滴』などとも呼ばれる。好みの果物を混ぜたり、ジュースで割ってスムージー風にしてもおいしいですよ」

と勧めている。

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つまらんことでしょうか



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